アグロフォレストリーとは

アグロフォレストリーとは、
英語の単語「アグリカルチャー(農業)」と「フォレストリー(林業)」をかけ合わせた言葉で、
『森をつくる農業』とも呼ばれます。

世界的な自然環境への取り組みの流れの中で、
森林の持続可能な管理の取り組みへの問題解決に寄与する一手法としてアグロフォレストリーがあります。
アグロフォレストリーとは、
ある土地に少なくとも一種類の木本性作物(用材樹種、果樹、香木、 蔓植物、ヤシ類などを含む)を
草本性作物や家畜、養殖魚と組み合わせて栽培する農法となります。
木本や多年生植物の成長度合いに応じて、一年生作物や動物を短期間あるいは長年にわたって栽培、飼育し、
植物資源を常に保有しつつ土地を有効に利用し、生産するシステムとされています。
(Martin and Sherman 1992)

アグロフォレストリー活動によって、
自然資源基盤の持続可能な管理とともに生産性の向上のバランスをとることによる、
農業景観の多機能性の拡大、特に水や土壌の健康、炭素貯蔵や生物多様性に関する、
農業景観における生態系サービスの供給の維持などが期待されます。
近年では、エコツーリズムやグリーンツーリズムなどの観光対策にも用いられ、この手法が注目されています。

 

アグロフォレストリーのイメージ