3年生 活動紹介

 

3年生のゼミナールでは、インタープリテーションの理論と技術の基礎を学び、習得する事を目的としています。
インタープリテーションの必要性を直に自身で感じる事、さらにその必要性を感じた対象について、
自分でインタープリターとなって解説する事を、いくつかの野外活動によって実践しています。
日本国内では、インタープリターのいる施設に訪問し、プロフェッショナルなインタープリテーションの
イベントに参加して学ぶ機会を持ちます。
特に毎年訪問する場所の1つとしては、長野県軽井沢町の国設野鳥の森で活動する、
株式会社ピッキオのプロのインタープリターから学んでいます。同時に、訪問場所でのゼミ生によるオリジナルなインタープリターのガイドツアーも持っています。

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インドネシアバリ島への合宿


国外では、毎年ゼミ生の全員参加によるインドネシアバリ島への合宿を行なっています。
10日に及ぶ合宿活動では、NPO法人Bali Biodiversitasとインドネシア政府認可環境財団Bali Biodiversitasとの
連携で国際協力活動を行なっているプロジェクト地に訪問し、現地の村人と一緒に協働し、ワークショップで
学び合う機会を持ちます。現地の大学との交流も行ない、ともに学び合うことで、アグロフォレストリー活動に
おけるフェアトレードやグリーンツアーの企画を育てています。グリーンツアーでは、学生が英語でインタープリテーションを行なう試みも行なっています。

 

バリ島の村で生産された紙すき製品は、学生が大学祭で出店し、販売を行なっています。
フェアトレード活動のために、送料を差し引いた全額を村に還元しています。
ここでは、インタープリテーションのノンパーソナルな視点で、活動のわかりやすい説明を記した
しおりやパッケージデザイン等にも、学習成果が活かされています。

 

バリ島合宿は、毎年参加したゼミ生の全員が「楽しい!来年もまた参加したい!」という感想を得る、
大変印象的な機会であると評判になっており、黛ゼミナールに入る大きなメリットとなっています。
この理由として、ビーチリゾートのバリ島という表の印象とは裏腹に、現地の人々の生活慣習に触れる、
文化を現地の人々から直接学ぶ、現地の高校生大学生と一緒に学ぶ、アグロフォレストリー活動に参加する、
などの数々のバリ島における地に足の着いた多くの貴重な体験ができることが、その気持ちを高めています。

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バーバルなインタープリテーション


さらに、3年生の後半では、直接的に人を介したパーソナル・インタープリテーションばかりでなく、
人を介さないメディアを利用したノンパーソナル・インタープリテーションについても学びます。
これは具体的には、自然公園をイメージしていただくと、公園のしおりや、園内の動植物看板やサイン、
webサイトでの紹介、動画を用いた学習教材、ビジターセンターの展示等になります。
これらをインタープリターとして制作できる基礎技術を習得します。

これは例えば、レイアウトの基礎的技法、
サインの考え方(情報デザイン)、色彩心理、webユーザビリティなどを扱っています。